「世界観」形成装置としての童話づくり

ユング心理学において、物語(メルヘン)は無意識を意識に同化するプロセスとして機能し、自己意識の深化をもたらすとされます。

 

つまり童話の書き手は、自己の内面にある〈影〉〈願望〉〈葛藤〉を象徴化し統合することで、新しいヒーロー像を描こうとするのです。それはまさに、自己像の形成であり世界観の形成であるといえるでしょう。

 

また童話の書き手にせよ読み手にせよ、人は人生を〈物語〉として理解する傾向があります。童話の構造はシンプルであるため、主人公の物語を自己の人生の〈テンプレート〉として取り込む能力を誰もがもっているのです。

 

世界観の形成というと難しく感じるかもしれません。しかし世界観は、自己像の微細な変化に即応して変化するものではないでしょうか。この人間くさい方程式が、riledoの思想の根底にあります。

 

この方程式を童話の構造で表わすなら、〈欠けた存在〉である主人公/小さな選択と行動/世界の微細な変化/主人公の内的成長 となります。

 

riledoの活動目的は、童話作家の輩出や育成ではありません。童話づくりを世界観形成の装置としてとらえ、人がそれぞれの自負をもって生きていくための一助となる手段を提供することにあります。

 

 

riledo童話・児童文学研究室

 

 

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